潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「あれは俺の学生時代からの友人の孫娘でな。なかなかいい相手がおらんと言うので、お前にどうかと思って見繕っておいたんだが」


「……すみませんけど、俺の好みではなさそうですね」


ちらっと相手を黙認して振り返り、祖父にはそう伝えた。


「そうか?あれでなかなか育ちは良さそうだったぞ」


いい良妻賢母になりそうだった…と評価する祖父に目線を向け、そういうのには興味がありませんね…と更に付け加え__


「それに俺は仕事を持っていて、イキイキと働いてる女性の方が好きです」


そういう方が自分にも刺激があると答えると、時代遅れな祖父は理解出来ん…と笑い、まあ好きにしろ…と一旦は引き下がったが。


「まあでも、顔くらいは一応見せておいた方がいいだろう。人生何処で誰と触れ合うか分からん、どんな時にも困らないよう、ツテは多くあった方がいい」


つまり、縁談とかは気にせずに顔だけを売っておけ…という様な趣旨の言葉を言われ、内心、面倒くせー…と思ったが……。


「そうですね、お爺さんの知り合いのお孫さんなら、全く知らん顔も出来ませんしね」


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