命令恋愛
「助けて香菜美!! どうなってるの!?」


叫ぶあたしの腕を後ろから恭介が掴んで引き寄せた。


「やめて!!」


「優奈。これからはずーっと一緒にいられるね。毎日毎日俺の命令を聞いて泣き叫ぶ優奈。想像するだけで、夢みたいだ」


恭介の恍惚とした表情に意識が遠のいて行きそうだ。


ここはゲームの中?


そんな……そんなことあるはずない!


これは夢だ!


悪い夢に決まってる!


「ハッピーエンドおめでとう」


窓の向こうから達治がそう言ってニヤリと笑顔を浮かべた時、窓の上に『スマホをシャットダウンしますか?』という文字が逆さまに浮かんで見えた。


ここでスマホの電源を落とされたら、あたしはどうなるの!?


一瞬にして全身が冷たくなった。


メマイがして、立っているのもやっとだ。


「やめて……あたしを1人にしないで! ここから出して!!」


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!


次の瞬間、達治の指が『はい』のボタンをタップし、唯一の窓が暗転したのだった……。





END




< 316 / 316 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:174

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

#自殺志願者募集

総文字数/53,444

ホラー・オカルト200ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
#自殺志願者募集 私と一緒に死にたい子 集まれ!
海姫物語

総文字数/36,953

恋愛(純愛)136ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「海姫物語」 幼い頃事故にあった私たちは海に浮かぶ孤島で暮らしている 私たちの存在はひた隠しにされ 世間から隔離される…
13日の日直当番

総文字数/2,885

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「13日の日直当番」 その日の日直当番になった人には守らなければならないルールがあります。 ルールその1、日直ノートにある《お休みのお友達》欄に必ず書かないといけない名前がある。 その名前の子がクラスの中にいなくても、絶対に書かないといけない。 ルールその2、日直ノートの《今日の反省》欄には誰の名前も書いてはいけない。海底委のは『ごめんなさい』という言葉のみ。 ルールその3、日直ノートの《今日の授業》欄に書いた覚えのないものが書かれるときがある。その文字を発見したときは出席しているクラスメート全員で昼休み中に黙とうしなければならない。 それでは、頑張って13日を生き延びてください

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop