はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
ドアは客室と同じだが、ドアに付いているプレートには部屋番号ではなく『STAFF ONLY』と書かれていた。
さすがに客室がある階で支配人室とは書けないのだろう。ここに支配人がいると誰も思わないだろうし。
足を踏み入れて、思わず感嘆なため息が出る。大きさは客室と同じだが、全然違う部屋になっていた。
窓を背にして、重厚な濃い茶色のデスクに革貼りの椅子。白いふさふさした四角いラグの上には応接セット。
ん?
あのドアの向こうはなんだろう。興味津々で部屋の隅から隅までしっかりと見ていた私は、ひとつのドアで目を止めた。
「あの、このドアは?」
「ああ、そっちにはトイレとシャワールームがある」
「はあ、なるほど。すごいですね」
「ごめん、ちょっと待ってて」
「はい」と頷いて、とりあえず応接セットのソファーに座ったらいいのかなと思いつつも、勝手に座れないとどこにいていいか分からなくその場に立ち尽くす状態となった。
支配人はデスクでパソコンになにかを入力し終えてから閉じて、私を見た。
さすがに客室がある階で支配人室とは書けないのだろう。ここに支配人がいると誰も思わないだろうし。
足を踏み入れて、思わず感嘆なため息が出る。大きさは客室と同じだが、全然違う部屋になっていた。
窓を背にして、重厚な濃い茶色のデスクに革貼りの椅子。白いふさふさした四角いラグの上には応接セット。
ん?
あのドアの向こうはなんだろう。興味津々で部屋の隅から隅までしっかりと見ていた私は、ひとつのドアで目を止めた。
「あの、このドアは?」
「ああ、そっちにはトイレとシャワールームがある」
「はあ、なるほど。すごいですね」
「ごめん、ちょっと待ってて」
「はい」と頷いて、とりあえず応接セットのソファーに座ったらいいのかなと思いつつも、勝手に座れないとどこにいていいか分からなくその場に立ち尽くす状態となった。
支配人はデスクでパソコンになにかを入力し終えてから閉じて、私を見た。