はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
私の問いに支配人はなにか考えるように顎に手を当て、視線を宙に浮かせてから立ち上がった。
「ちょっと待ってて」
「はい?」
話はまだ途中だけれど、なぜ席を立ってしまうの?
しかし、彼はベッドルームに入り、すぐ黒い手帳を持って戻ってきた。何のために手帳を持ってきたのか分からなく、動きを凝視する。
手帳を背表紙側から開いて、カバーと手帳の間から一枚の紙を取り出す。よく見ると、紙ではなく写真だった。
私が置いた写真の隣にその写真を裏返しで置いてから、くるりと返した。
「えっ? なんで?」
「これ、横川さんだったんだね」
全く同じ写真が二枚並んだ。この写真は母が我が家のカメラで撮ったものである。なのに、なぜ支配人が持っているの?
支配人は写真の横をトンと軽く指先で叩く。私はその指から支配人の顔へと目線をあげた。
すると、私を見た彼と視線が合わさる。視線が合うと思っていなかったから、その瞬間大きく心臓が跳ねた。
「この写真、多分横川さんのお母さんから届いた。差出人を覚えていないけど、娘が大変お世話になりましたという手紙とともに送られて来たんだよね」
「母から?」
「ちょっと待ってて」
「はい?」
話はまだ途中だけれど、なぜ席を立ってしまうの?
しかし、彼はベッドルームに入り、すぐ黒い手帳を持って戻ってきた。何のために手帳を持ってきたのか分からなく、動きを凝視する。
手帳を背表紙側から開いて、カバーと手帳の間から一枚の紙を取り出す。よく見ると、紙ではなく写真だった。
私が置いた写真の隣にその写真を裏返しで置いてから、くるりと返した。
「えっ? なんで?」
「これ、横川さんだったんだね」
全く同じ写真が二枚並んだ。この写真は母が我が家のカメラで撮ったものである。なのに、なぜ支配人が持っているの?
支配人は写真の横をトンと軽く指先で叩く。私はその指から支配人の顔へと目線をあげた。
すると、私を見た彼と視線が合わさる。視線が合うと思っていなかったから、その瞬間大きく心臓が跳ねた。
「この写真、多分横川さんのお母さんから届いた。差出人を覚えていないけど、娘が大変お世話になりましたという手紙とともに送られて来たんだよね」
「母から?」