はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
「はあ……」
私たちは揃って、気の抜けたような返事をする。人事部長はそんな私たちを笑って、説明を続ける。
「それであえて本社配属を決めました。本社には総務部と営業部しかありませんが、ふたりには営業部で頑張っていただきたい。まだまだ力があると信じているので、期待しています。頑張ってください」
「はい、ありがとうございます」
また声を揃って頭を下げた。営業部長が「息がぴったりだね」と言うから、私たちは少し力が抜けて、笑った。
どんなことにも動じなく、柔和に対応する姿勢の彩音にはいつも感心していた。そんな彩音とは並べないと思っていたから、思いの外の良い評価は嬉しい。
だけど、本社勤務は希望していたホテル業務とは離れてしまう。
良い評価してくれるのは嬉しいが、なんとも複雑な気分である。
「よお、ふたりはどこになったの?」
小会議室を出ると、私たちと一緒に研修した石田くんが待っていてくれたようで右手をあげる。
彩音と顔を見合わせるが、答えを言わないで聞き返す。
「石田くんはどこなの?」
「俺はフロント」
「わあ、いいなー」
私たちは揃って、気の抜けたような返事をする。人事部長はそんな私たちを笑って、説明を続ける。
「それであえて本社配属を決めました。本社には総務部と営業部しかありませんが、ふたりには営業部で頑張っていただきたい。まだまだ力があると信じているので、期待しています。頑張ってください」
「はい、ありがとうございます」
また声を揃って頭を下げた。営業部長が「息がぴったりだね」と言うから、私たちは少し力が抜けて、笑った。
どんなことにも動じなく、柔和に対応する姿勢の彩音にはいつも感心していた。そんな彩音とは並べないと思っていたから、思いの外の良い評価は嬉しい。
だけど、本社勤務は希望していたホテル業務とは離れてしまう。
良い評価してくれるのは嬉しいが、なんとも複雑な気分である。
「よお、ふたりはどこになったの?」
小会議室を出ると、私たちと一緒に研修した石田くんが待っていてくれたようで右手をあげる。
彩音と顔を見合わせるが、答えを言わないで聞き返す。
「石田くんはどこなの?」
「俺はフロント」
「わあ、いいなー」