あかいろのしずく
「甘くない......」
「先生、前に甘いのは苦手って言ってたもん」
「あ、よく覚えてましたね」
ほんの少し甘いコーヒー系のドリンクでした。
純が僕の嫌いなものを覚えていてくれたのが嬉しくて、なんだか照れてしまいます。
純はなにやらホイップが乗っている水色の飲み物を飲むようです。体に害はないんでしょうか?
「あ、そうそう!」
ストローに口をつけてから、純は思い出したように声を上げました。
図書館なのにカフェが併設しているからでしょう。辺りは賑やかでした。周りに僕達の会話が聞こえる心配も無さそうです。
苦いコーヒーを飲みながら「ん?」と聞きます。
それから純が言いました。
「わたし、冬休みが明けたら先輩と別れる」