あかいろのしずく
「ん? なんです?」
「わたし、先生と結婚したい」
「へえ。そうですか」
「うん!」
純はにこにこしています。
幸せそうな笑顔に癒されます。
そうですね。ミナトと別れるんだから大丈夫でしょう。
それに僕もそろそろ、結婚しないといけな――
「ん?!!」
コーヒーを噴き出しそうになって堪えました。
あれ?
え? はい!?
結婚......!?
「な、なに言って!」
「あら、ダメなの?」
「ダメとかじゃなくて! いや、普通にダメですよ!!」
声を荒げて椅子から勢いよく立ち上がると、周りの人たちが一斉にこちらを見ました。純はキョトンとしています。
顔が熱いです。おそらく真っ赤になっているでしょう。
心臓の鼓動がドクンドクンと、波打つように僕を襲います。