あかいろのしずく
「好きですよ」
静かな空間に落ちていく僕の声。
初めて素直に言えたと思ったのに。いつもです。
いつも僕は失敗してばかりで、情けなくて、頼りなくて。
そんな僕のことを、引っ張っていってくれる光が、欲しかった。
純は僕が瞬きを二回した後で、静かに「うん」と言いました。
「でもちょっと、怖いかなあ」
声が掠れました。
顔を上げられないまま、涙がぽろぽろとこぼれました。
「僕、純を守れる自信とかないし。何かあってもすぐ駆け付けてやれないし。弱虫だし、泣き虫だし」
いい年して恥ずかしいよ、本当に。
「そう? わたしは別にいいけど」
僕が良くないんだって。