あかいろのしずく
誰も何も言わなかった。ショウトが「はあ」とため息で沈黙を壊すと、床に手をついて立ち上がる。



「オレ、様子見てきます」

「あ、わ、私も行く!」



空気が重い。一旦外に出たい。ということで、私はショウトについていくことにした。


部屋の外に出ると、そこには先生が腰かけていた椅子はあるものの、当の本人は座っていない。それどころか家の中が静かすぎて、私達がいる大部屋以外から人の気配が感じられなかった。


けれどそれは昨日と同じ。

油断してはいけない。





「センセーって昨日はどこにいたんですかね?」



右手前のトイレを確認した後、その奥の個室のに入ってショウトが唐突に呟いた。
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