あかいろのしずく
時間が経ち、ショウト達が起きたのは七時ごろ。
夕食を食べて少しの間おしゃべりをした。
計画のことについて、例えばどこからどう出るのかなどもう少し他の情報を聞きたかったが、監視の目がある今、先生が廊下を離れるまで気を緩めてはいけなかった。
アズマが注意して物音を聞いているうちにささっと自分の分を食べると、私は自分から交代しようと言った。
そうして先生が廊下を離れるのを確認したのは、全員がとっくに食事を済ませた八時台だったのだけれど。
「完全に目が覚めちゃったわね」
いつもならこれぐらいの時間には寝ていたが、午前中にやることが無さすぎてずっと寝ていた私達。
サユリさんの言うように、全員ぱっちりと目を開いていた。