あかいろのしずく

僕はようやく、そこで起き上がって反論して、現状を理解します。



「僕はおじさんじゃないです。ついでに怪しくもありませ、......」



二人の少年少女に囲まれていました。

そして僕はなんと、二人とも面識があったのです。名前を呼ぼうとした、けど、僕は次に呑み込みました。

どういうわけか、二人は僕を見ても特に変わった顔をしません。もしかして忘れているのかもしれないです。小学生の頃の記憶なんて僕もないです。


まあ、僕なんか印象に残るようなタイプではないか、と、視線を下ろします。そこで僕はまた不思議なことに気づきました。
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