私の恋のヒーローは

私が降谷 恭斗の手を握り締めると
私の手を振り払った。

恭斗「おい!突然、何だよ。」

絆「お前がやりたい事をやれと
言ったんだろ。恋人が手を繋いで
登校するのは恋愛小説の基本中の基本だぞ。」

心無しか降谷 恭斗の顔が赤くなっていた。
まさか、この男照れてるのか?

絆「お前、照れてるのか?」

恭斗「アホか。手繋いだくらいで
俺が照れる訳ねぇだろ。」

それもそうだ。この男は
挨拶するみたいにキスをする男なのだから
手を繋ぐくらい朝飯前だ。

結局、甘い雰囲気も何もないまま
降谷 恭斗と私は手を繋いで登校した。
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