私の恋のヒーローは

絆「確かに私は女だ。
お前たちの力には敵わない。
でも、ここにいるのは私だけじゃない。」

男「は?何言ってんだよ。」

絆「周りをよく見てみろ。」

男2人と絡まれていた女子高生。
その男を注意する私の周りには
沢山の人だかりが出来ていた。

「おいおい、喧嘩か?」
「警察に連絡した方が良くないか。」

様々な声が行き交うと
男達は初めて今置かれている状況が
分かったようだった。

絆「ここで上手く逃げられたとしても
悪さをすれば必ずお前たちは捕まる。
証人は沢山いるんだからな。
嫌がる女ではなく喜ぶ女を誘え。
大丈夫だ。お前たちも必ず
ヒーローになれる。
ヒロインにはなれないと思っていたが
私でもなれたんだ。自信を持て。」

男「何なんだよ、お前。
意味わかんねぇよ。」
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