やっぱ、お前は俺じゃなきゃダメだろ

手持ち無沙汰になってしまった朋世は仕方なくソファーに腰掛ける。
自分のうちなのに、仮にもお客さんにお茶を入れさせているのが心苦しくて堪らない。

「傷は大丈夫か?」

トレーにコーヒーとコンビニのカップケーキをのせて、要がソファーの傍までやってくる。

朋世が「うん、平気」と答えると、要は安堵の表情を浮かべて「それは良かったな」とトレーをテーブルに置いた。

コーヒーにグラニュー糖を注ぎ入れる微かな音さえも認識できるほど室内は静まりかえっている。

「DVDでも観る?」
「そうだな」

要が了承すると、朋世はディスクの保管ボックスから適当なアニメ映画を取り出してプレーヤーに挿入する。
テレビ放送で何度も再放送されているアニメだった。

要は何も言わず、流されている映画を観ながらコーヒーとカップケーキを味わっていた。
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