仮想現実の世界から理想の女が現れた時
今度は、上村が口を開く。

「部長は、どんな女性が好みなんですか?」

彼女は、俺に酌をしながら、また、物理的な距離を詰めてくる。

ああ、鬱陶しい。

「それを聞いてどうする?」

俺は、不機嫌な態度を隠すことなく答える。

「ただ、知りたいなぁ…と思っただけです。
いけませんか?」

「いけなくはないけど…
じゃあ、嫌いなタイプなら、教えてやるよ。」

「嫌いなタイプですか?」

「ああ。
まず、俺の中身を知りもしないで、ルックスや
肩書きだけで寄ってくるやつ。
次に、色仕掛けで迫ってくる、中身が空っぽの
奴。
そういう奴は嫌いだな。」

俺はそう言って、あざ笑うかのような笑みを浮かべた。

上村は、バカじゃない。

これだけ言われれば、自分が嫌われてることに気づくだろう。


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