やさしいキスをして
微かに視界に入る電気器具のLEDの小さな明かりだけが唯一の目印。

ーーカチッとスイッチを押す。

明るく、そして真っ白の世界が広がり
その白に包まれ殺されていく心。

家に帰っても話す相手もいない。
微笑みかける人もいない。
喧嘩する相手さえいない。


小さな頃からずっと見てきた『あの夢』。
そしてーーーーーーーーーー


『あのやさしく終わりのないキス』


ずっとずっとずっとーーー
憧れてきたキスはただの夢なのだろう。
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