君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―
暴発







 茜がうちに加入してから初めてのライブ。
 
 あのとき、茜は彼女の肩を抱き寄せた創を見て、確かにその顔を引きつらせた。


 傷ついたような、焦がれているような、その横顔を見て俺は、ああ、茜はやっぱり女なんだなと、そう思った。





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