約束のエンゲージリング
綺麗な若女将が丁寧に対応してくれて、同じ接客業としては見習う事が多い。
まさにプロだ。
年齢は彼と同じくらいだろうか。
2人並ぶと絵になる。
まさに美男美女。
記入を終えた彼が若女将と談笑しながらこちらに向かってくるのを咄嗟に目を晒す。
いくら諦めたからとは言え、やはり見たくないものは見たくない。
『千佳?お待たせ。部屋は離れらしいから行こうか。、、それと女性には可愛い柄の浴衣を貸してもらえるそうだけど、、どうする?』
「ふふっ可愛い奥様にはきっとお似合いになられますよ。いかがですか?」
私の心情を他所に楽しそうな2人。
折角、素敵な旅館に来ているのに私だけがこんな気持ちになっているのが馬鹿らしく思えて気持ちを切り替えて立ち上がった。
「、、はい。是非着てみたいです。」
「ではお部屋をご案内してからお待ち致しますね?それではご案内致します。」
若女将に連れられて一旦外に出た。
それから山の中を暫く歩いていくと和風造りのお洒落な建物が見えてきた。
「、、凄い、、離れって本当に近くに何もないんだ。」
「はい、当旅館の1番人気のお部屋になります。お部屋には内湯と露天風呂も付いております。」