約束のエンゲージリング
笑顔で物凄い圧をかけられる。
こうなったら何がなんでも曲げない彼。
言い合いをしていてもラチがあかないので仕方なく頷いた。
「、、うん、分かった。」
『ん、いい子。』
満足したように優しく微笑んで荷物の整理を始めた彼。
外はすっかり暗くなっている。
私も慌てて荷物の整理をしていると控えめなノックの音が聞こえた。
「失礼致します。浴衣をお持ち致しました。」
「ありがとうございます。わぁっ、、!可愛い柄ばかり。」
「浴衣の着方はご存知ですか?」
「あまり着る機会がなくて、、。」
「では簡単にご説明致しますね。中に失礼してもよろしいでしょうか?」
「はい!」
ニコニコと穏やかな表情を浮かべる若女将と奥の和室へと向かった。
荷物を整理していた彼もそれに気づいてこちらを向いたが、表情は硬い。
不思議に思いながらもふすまを閉めた。
「どちらの浴衣にされますか?」
「どれも素敵で決められないので、おススメをお願いしてもいいですか?」
「どれもお似合いだとは思いますが、、ではこちらの柄に致しましょう。」