約束のエンゲージリング


女性が出て行った後も暫く呆然とその場に立ち尽くしていた。

だってあまりにもおかしな事ばかり言うから。






考えようにも、衝撃な事の連続でもう思考が追いつかなくてフリーズしてしまう。


女性が出て行った完全に閉まっていなかった店のドアを閉め、ロールカーテンを下ろす。




完全に戸締りが終わり、ロッカーからバックを取ると作業場にある椅子に腰掛ける。








このまま帰っても彼にどんな気持ちで会えばいいのか分からなくなった。


だから目を瞑って女性の言った事を1つ1つ整理する。











彼が想い続けてるヒトは彼女ではなかった?

振られたんだと言っていたし、その言葉に噓はないと思う。





じゃあ一体誰なの、、?


振り出しに戻ったような感覚を覚え、頭を抱える。






私はどうしたらいい?

誰かも分からないヒトの為に彼を諦めるの?




いつかは来るであろう別れの時まで、彼の側でその時をビクビクしながら待てばいいの?

確か〝手に入らない子〟だと彼女に打ち明けている。





それってもしかしてもうこの世にいないと言う事、、?



それに最後に言われた言葉。

< 273 / 284 >

この作品をシェア

pagetop