Legal office(法律事務所)に恋の罠 *番外編~ジェラシーは内密に~
「やあ、奏、和奏。それに紫織もここにいたのか」
「Mr.ファン、本日はお誕生日おめでとうございます」
お祝いを述べる和奏の言葉に被せるようにして
「パパ、おめでとう」
と紫織が言った。
"パパ?"
奏は内心驚きで一杯だったが、隣の和奏は表情が崩れない。
「ああ、奏は知らなかったんだね。紫織は私の娘だ。第3婦人の長女。君のお母さんに頼んで、こちらのホテルの重役秘書にしてもらったんだ。お世話になってるね」
奏の母から頼まれた縁故採用。
ファン氏の息がかかっているなら両親も断れなかったのだろう。
真面目な女性だと聞いていた。
確かに仕事はできるし、奏以外の男性にちょっかいをかけているところは見ていない。
だが、会社で、しかも婚約者のいる人間にアプローチするなどまともな神経をしているとは思えない。
しかも、紫織は奏より8歳も年上だ。
奏を手に入れるために、父親の力を使って別れさせようとするつもりなのか・・・?
奏の考え込んでいる横で、ファン氏が口を開いた。
「昨日から、奏と和奏の様子を見ていたが、本当に二人は愛し合っているのかね?妙によそよそしいのは私の勘違いではあるまい。お互いに迷いがあるのなら、私が相談にのってやってもいいぞ。最適なパートナーを紹介してやる」
ファンのあまりに非常識な言動に言葉をなくした奏だったが、反論しようと口を開きかけたそのとき、ファン氏は、政治家の先生に声をかけられ
「それでは、また後程な」
と言ってその場を去って行ってしまった。
「Mr.ファン、本日はお誕生日おめでとうございます」
お祝いを述べる和奏の言葉に被せるようにして
「パパ、おめでとう」
と紫織が言った。
"パパ?"
奏は内心驚きで一杯だったが、隣の和奏は表情が崩れない。
「ああ、奏は知らなかったんだね。紫織は私の娘だ。第3婦人の長女。君のお母さんに頼んで、こちらのホテルの重役秘書にしてもらったんだ。お世話になってるね」
奏の母から頼まれた縁故採用。
ファン氏の息がかかっているなら両親も断れなかったのだろう。
真面目な女性だと聞いていた。
確かに仕事はできるし、奏以外の男性にちょっかいをかけているところは見ていない。
だが、会社で、しかも婚約者のいる人間にアプローチするなどまともな神経をしているとは思えない。
しかも、紫織は奏より8歳も年上だ。
奏を手に入れるために、父親の力を使って別れさせようとするつもりなのか・・・?
奏の考え込んでいる横で、ファン氏が口を開いた。
「昨日から、奏と和奏の様子を見ていたが、本当に二人は愛し合っているのかね?妙によそよそしいのは私の勘違いではあるまい。お互いに迷いがあるのなら、私が相談にのってやってもいいぞ。最適なパートナーを紹介してやる」
ファンのあまりに非常識な言動に言葉をなくした奏だったが、反論しようと口を開きかけたそのとき、ファン氏は、政治家の先生に声をかけられ
「それでは、また後程な」
と言ってその場を去って行ってしまった。