結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



―――――
――――――…



「暇だぁー。暇すぎるよー」



誰もいないリビングでわたしはソファーに寝転ぶ。



土曜日の昼過ぎ。



いつもならママがいるんだけど、今日は久しぶりにパパが仕事がお休みらしくて2人で朝からお出かけ。



結城くんもバイトがあっていない。



対してわたしはというと。


はい、見ての通りすごく暇です。



「洗濯も終わったし、何やろう…。

あ゛ー!暇だー!」



――ピンポーンピンポーン♪



ん?誰だろ。


宅急便かな?



「はーい」



――ガチャッ



「ゆーき!来ちゃった!」



目の前にはペロッと舌を出して軽くウィンクしてるあやちゃん。


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