結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「ほんとに俺のこと知らなかったみたいだけど。
そんなの関係ねーから。
あんた、今日から俺の言うこと聞けよ?」
へっ?
急に発せられた訳の分からない言葉たちに、わたしの思考回路は止まる。
「聞いてんの?
あんたは今日から俺の命令に従うの。
わかった?」
えぇぇぇー!?!?
「ど、どうしてですか?!」
なんで命令?
「あんたは俺の裏の顔を知っちゃった」
「裏の顔?」
なに、それ?
「あんたが最初見た優しい俺は表の顔。
つまり作りもの」
な、なんですと!?
「んで、今のこれがほんとの俺」
ま、まじですかい。
なんか、すごいこと知っちゃったよ。わたし。
「ていうかあんな紳士、まずいねーから」
毎日笑顔振りまくの疲れるし。と、結城くんはいった。