結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「ない、かな…」
「ないって…。はぁー。
いい?ゆき。ガツガツ行かないと結城くん他の女子に盗られちゃうよ?」
「うぐっ…」
嫌だ……
結城くんが他の女の子と一緒とか、考えたくない…
「今わたし、すごく幸せ。
だから、これで十分っていうか……。
でもこのままじゃダメだって分かってるから…。
あやちゃん!何か結城くんに少しでもわたしでいっぱいにしてもらえるようなアタック法、ないかな?」
言ってて段々恥ずかしくなってきて最後はもう俯いていた。
「ゆき!」
急に名前を呼ばれて顔を上げる。
「良く言った!」
「へ?」
まさかそんな風に言われるとは思ってもみなくて、口から出たのは間抜けな声。
「あたしはゆきの成長が何よりも嬉しい!
てことで!夏祭りで結城くんを惚れさせちゃおう作戦考えるぞーー!!!」
「お〜!」
拳を高くあげて2人で意気込む。
それからあやちゃんママが帰ってくる夕方まで、あやちゃんの熱いアドバイスは終わることはなかった……。