結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「もしかして覗いてた?」
「うぅ………」
南ゆき、史上最大のピンチですよ!
「あんた、変な趣味してんな」
あひゃー、やっぱり誤解されてるー!!
じゃなくて!
あの優しい紳士な雰囲気は一体どこに!?
穏やかな優しい雰囲気が、今じゃ冷徹のごとく冷たさを帯びてる。
「えっとー…」
「なに?」
うぐっ!
わたしを射抜くような冷たくて鋭い視線に体が固まる。
怖い……
かなり怒ってらっしゃる……。
「さ、さっきの優しくて紳士な雰囲気はいったい……?」
わたしは引け気味にそう尋ねる。
できれば戻ってきてほしい…
切実にそう思います…。
「さぁ?何だったんだろうね」
えぇ!?