キミのココロにいるのは、アタシじゃなくてアナタでした
出来上がったクレープは、そこそこの出来だった。
ハルキ君に見せても、全然恥ずかしくない。



「いただきまーす!」
班のみんなが、クレープを食べ始める。

その時、
「ハルキ君、美味しい?」
隣の女子が聞いた。

「うん。普通に美味しい。
作ったの誰?」

「美菜ちゃん!」

「ふーん。」

ハルキ君の返事にも、普通に美味しいって言葉にも納得がいかないけど、アピールできただけマシ。


それでも……視界に入ってくる沙絵ちゃんが気になって、目を瞑って思い切り大きな口を開けて、クレープを押し込んだ。
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