笑顔でいいの?
「咲は………
こんな性格だから…………
今も笑顔で、何でもないように話していますが………
ホントは………かなり傷つき、苦しみ…………
トラウマを抱えて生きてきたことは……ご理解下さい。
どんな人でも……傷ついて平気な人間はいない。
まして、好きになった人から傷つけられる辛さ…………。
貴方は咲を傷つけた事実があることだけは……覚えておいて下さい。」

「圭ちゃん。」

私の為に怒ってくれてる………。

私を守ろうと。

「キツい言い方をして、すみませんね。
ウチの兄貴、咲のことが本気で可愛いみたいで。
俺もですけどね!
だから、安心して下さい。
この子は、ウチが責任を持って良い娘に育てますから。
貴方は、咲のことを忘れて
自分の奥さまと、これから生まれて来るであろう我が子のことを
考えていって下さい。
貴方がホントは……後悔して苦しんでいたことは……
伝わりましたから。」

えっ!!

笹兄の言葉に、私と咲々が聡兄の顔を見る。

ここに来て…………初めてまともに見た。

「あれっ?気づかなかったの?
まだまだお子様だな、咲は。
もう少し、相手の気持ちが分からないと
幼稚園の先生が勤まらないぞ!
今日ここに来てくれたってことが、そういう事でしょう。
圭哉がキツい言い方をしたのも
素直になってもらえやすいようにだし。」って笑う笹兄。

聡兄が……………ここに来たのは

咲々の為じゃないの?

「ささ。
すみません、コイツが勝手にベラベラ喋って。
でも……
せっかくここまで来て下さったんですから…………
後悔のないようにして下さいね。」

圭ちゃんの言葉に
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