子供の名前
その10

次の日の朝




僕は頭を洗える場所を探しまわっていた




君とのせっかくのデートだったし




僕は少しでもおめかししたくて




見知らぬ町を走り回っていたのだ








そんな見知らぬ町の景色は




夜の景色とはどこか違い綺麗で




とても清々しかった




僕はそんな中まずコンビニに入るのだった




コンビニには店員さんが一人と僕と同時に来たお客さんが一人いた




僕は考えた




来店時に髪の濡れてなかった人がトイレで髪を濡らして出てきたらどう思うだろうか




僕は踏ん切りがつかなかった




僕の意気地なし




僕はただ店内を見て車に戻ることしか出来なかった



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