恋愛王子の落とし方
この距離、覚えてる。

恥ずかしかったこの感情も覚えてる。

そんなことを考えていると唇に柔らかいものが触れた。

これがキス?

「…………んっ」

甘い。

全身が熱くなる。

でも、宮島くんに触れられているとなんか嬉しい。

私たちは顔を見合わせた。

宮島くんはニコッと笑って見せた。

その瞬間、全ての記憶が蘇った。
< 327 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop