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-弐-



俺はその日、ずっとそこにいた。

ここは俺のお気に入りの場所。

多少の寒さは気にならない。

俺はいつの間にか眠っていた。

起きた時には、もう空は赤くなっていた。

大きな空に浮かぶ大きな太陽。

その光は揺れながら滲んでいく。

そして、やがて空は大きな黒で埋め尽くされる。

俺は立ち上がり、制服についた砂埃を払い落した。

「疲れた~。何もしてねぇけど…」




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