私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
気になるけれど時間が惜しい。
私も片付けをして自分の席へ戻る。
すでに彼は出かけたのか、席にはいなかった。

……いまからあれして、これして……うわっ、完全に残業コースだよ。

無駄な拘束時間を過ごしてしまって時間が削れた上に、さらに仕事を命じられた。
ここ最近の、いつものことではあるけれど。



私が京屋部長の補佐を命じられたのは……この春のこと。

新年度になり、いままでいた深澤(ふかざわ)部長が退職して、新しく京屋部長が就任した。

順当にいけば竹村(たけむら)課長が昇進するんだろうけどこっちはそのままで、営業戦略部の京屋課長が営業部長になってやってきた。

ちょっとした騒ぎにはなっていたけれど、私は部長が替わったんだ、くらいにしか思えなくて。
なにが変わるのかピンとこなかったし。
それよりも新入社員なんか入ってきた方が重要。

初めてできた後輩にドキドキしていた頃、その知らせは舞い込んできた。
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