私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
コンビニ大手ニャーソンからの依頼。
チルドデザートで全国展開しているうちとしては、絶対成功させたい契約に決まっている。
のちのちにも繋がってくるし。

チームリーダーは京屋部長に決まり、各部署へ参加者募集の通達が下った。
ほとんどが立候補した人だったし、入社二年目、ようやく初心者マークのとれた私なんて関係ないとスルーしていたんだけど。

「八木原(やぎはら)もあれ、立候補してたのか?
でも凄いな、京屋部長の補佐なんて」

「……はい?」

食堂で同期から声をかけられ、箸に掴んだたくわんがぽろりと落ちる。

……あれ、ってニャーソンさんのあれ、だよね?
私、立候補なんてしていないし。
それに京屋部長の補佐ってなに?

彼は俺も参加したかったのにとかしきりに悔しがっているが、いまはどうでもいい。

――ガタッ!
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