私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「チー、ちょっと工場へ打ち合わせに行ってくる。
戻りは三時くらい。
あとよろしく」

「はい」

ドアに向かいながら、佑司が振り返る。

「あ、あと、瀬戸レモンさんに納品ありがとうございました、引き続きよろしくお願いしますってメール送っといて」

「はい。
いってらっしゃいませ」

今度こそ佑司は出ていった。
いなくなった途端、そこかしこでくすくすと小さな笑い声が聞こえてくる。

「あのー」

おそるおそる声をかけると、丸島係長と目があった。

「いやー、八木原は京屋部長の、立派な奥さんだなー、と」

「……はい?」

秘書、ならわかる。
なぜに奥さん?
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