私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「てか、荷物おおっ」

さすがにこれで、電車で帰るのはつらそうだ。
ちょっとだけ贅沢してタクシー乗っちゃおう。

家に帰り、荷物を佑司の目につきそうにないところへ隠す。
だってこれは来週末のお楽しみなのだ。

――ピコン。

携帯が通知音を立て、画面を見る。

【いまから接待。
行きたくねー。
ホテルに帰ってずーっとチーと喋ってたい】

ふて腐れている佑司の顔が思い浮かんで、ついつい小さく笑いが漏れる。

【お疲れ様です。
お仕事なんだから頑張ってくださいね】

【終わったら電話ください。
明日も休みですし、何時でも待っています】

すぐに既読になってハイテンションで走り回る眼鏡男子のスタンプが送られてきた。
それを確認して画面を閉じる。
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