私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
なるべく軽そうな奴から運んで、ジャガイモなんかの重いのは残しておく。
冷蔵庫に入れられるものだけさっさと入れた。

「とりあえずごはん炊いて、……って、佑司帰ってくるの、夜中近いんだった……」

疲れて帰ってくる佑司に鮭を捌かせようなんてもってのほかだ。
仕方ない、自分でどうにかするか。


「ただいまー」

「……おかえりなさい」

「ん?
なんでチー、そんなに疲れてんの」

佑司の疑問はもっともだ。
だって私はぐったりとソファーに沈んでいたんだから。

「荷物、無事に届いたんだな。
え、まさかチーひとりで片付けてくれたのか」

「……まあ」

あれから。
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