私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
「チーは遠慮するんだ?」

そりゃ、するだろ、普通。

「服も遠慮されたし。
チーはほんと、可愛いな!」

「……ぐえっ」

人前だというのに、いきなり抱きつかれた。
店員がバカップルだとくすくす笑っていてさらに恥ずかしい。

「別に無理なんかしてないから、チーは心配しなくていいの」

「そうですか……」

なんだか知らないが佑司はご機嫌みたいだし、これ以上は聞かないでおこう。


適当なお店で昼食を食べ、さらに店を見て回る。
佑司はペアの、パジャマとか部屋着とか買ってくれた。

「もうこんな時間かー」

気づけば、外は夕闇に沈みはじめていた。

「まだ全部買えてないんだよなー。
ま、いっか。
また明日にすれば」
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