明日からの使者
「…あれ?2年の武内さん…だよね?」
後ろから、聞き覚えのある天の声がっ!!
振り返らなくても分かる、愛しい愛しいこの声。
私は、生き返ったように勢いよく笑顔で振り返った。
もちろん、そこにいたのは…、
山内先輩!!
「はいっ!山内先輩、今お帰りですか?」
「うん。やっぱり。名前がうろ覚えだったんだ。よくバレー頑張ってるよね?」
「はい!ありがとうございます!」
嬉しい…!
まさか先輩に覚えてもらってるなんて♪
「でも今日、久々にバレー部のぞきに行ったけど…、いなかったよね?」
「…え?」