明日からの使者



外の美しい夜景にミスマッチな、千佳ちゃんの怒りが込もった真剣な表情。



私は、とにかく桑田の口車に乗らないように、話を聞きながら黙々とてりやきバーガーをいただいた。





「先に桑田の作戦聞くまでは、こっちも教える気はないよ。桑田の今までの言動見てる限り、作戦もただのハッタリの可能性高いし。」




せっかく頼んだチーズバーガーを口にする訳でもなく、真剣な表情を崩そうとしない千佳ちゃんが桑田に言った。






「…なるほどな。さすが鈴木だな。なんで鈴木が武内と友達なんだかよく分からねぇけど…、分かったよ。俺から話す。」





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