明日からの使者



「適当に座れよ。」



千佳ちゃんと一緒に立ったまま部屋をキョロキョロ覗いていたら…




無地の白いカップに入ったホットコーヒーが3つ並んだトレイを持って、桑田が部屋に入ってきた。



私達は、ソワソワしながら白いラグの上に座った。




「男の人の部屋なんて…初めてかも。緊張する…。」




千佳ちゃんがこわばった表情で私に耳打ちしてきた。




私も…


まともに男の部屋に上がったのは、初めてかも。





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