先生と準備室
優菜が厨房に来て私を見つけ

「これ…誰かに切られてる…」

そう言う。

みんながティッシュやタオルを私の足に

置いて止血してくれる。

ふと、さっきのお客さんが頭に浮かぶ。

「もしかして…さっきの…」

そう思うととても怖くなった。

「誰か先生呼んでくるよ!」

クラスメイトが教室を飛び出していった。

すぐに、走ってくる足音が聞こえ

「藤井!」

誰かが私を呼ぶ。

「大倉…先生…」

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