先生と準備室
「お前ッ!」

俺はついに、キレてしまい胸ぐらを掴む。

だけど、そんなことに驚きの表情も一つも

見せず

「でも、正論でしょ?」

なんて言い俺の手を掴み、掴まれている

自分の白衣から離した。

「俺は…俺は藤井が好きです。
あんたの話にあいつは負けたかも知れない。
だけど俺は負けませんから」

「お好きにどうぞ、俺は知りませんから」

その声は俺が保健室のドアを閉めたせいで

最後の方は聞こえなかった。
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