先生と準備室
「分かったよ…」

これ以上は確かに傷つけることは出来ない。

俺が廊下を歩いている時も

「藤井さん、大倉先生の横で寝てたんだって」
「なんであんな子が!私の方がふさわしい!」

と、いろんな声が聞こえていた。

あと1ヶ月、藤井と話せないなんて…

そうだと思い、授業をやりきった後

"あの"準備室に行きメモを書いておいた。

藤井は見てくれるだろう。そう思って…。
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