インスタント マリッジ~取り急ぎ結婚ということで~
恋する女は女を敵とし、人は誰しも恋をするとバカになる(要するに愛しい君の一番になりたい)
初めて結ばれた翌朝、裸のまま抱き合って心地よい眠りの中にいた私たちは、それぞれのスマホから発せられたアラーム音に叩き起こされた。

二人してまだ眠い目をこすりながら、ベッドサイドに手を伸ばしてスマホのアラームを止め、大きく伸びをする。

尚史はその手を私の方に伸ばし、幸せそうに微笑みながら私の頭を引き寄せて、唇に軽く口付けた。

「モモ、おはよ」

「おはよう」

約束通りおはようのキスをして起き上がろうとすると、尚史は私を抱き寄せて頬ずりをした。

「あー……今日も朝から俺の嫁が超絶可愛い……。今日が休みなら、一日中モモとこうしていられるのになぁ……」

一日中裸で抱き合っているかは別として、私もこのままもう少し尚史と一緒にゴロゴロしていたい気がする。

今朝はいつもよりなんとなく体がだるいのだ。

昨日引っ越したと言っても、重いものを運んだり念入りに拭き掃除をしたわけでもないのに、全身の筋肉が疲れているように感じる。

「しょうがないね、仕事だから。でもまぁ……尚史の気持ちはわかるよ」

「俺ともっとイチャイチャしたいから?」

「したくなくはないけど……体がだるいの。全身筋肉痛みたいな感じ」

< 614 / 732 >

この作品をシェア

pagetop