雨上がりの恋
なかなか別れを受け入れられない私に、それまで頑なに理由を言おうとしなかった悠太が遂に折れた。

『分かった…理由を言うよ。』

痛みを堪えたようなその声だけで彼の本気が伝わってきた。

もうこれ以上、私が何を言ってもどう足掻いても彼の気持ちは揺るがない事を知った。

散々、理由を言ってと捲くし立てたのは自分なのに。

理由を聞いてしまったら、私達は本当に終わりを迎える。

その覚悟がまだ私には足りなかった。

小さな子供のように耳を塞いで駄々をこねれば、彼は私の元へ戻ってきてくれると信じたかったのだろうか。

だけど、本物の子供には勝てるはずなどなかった。
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