未来の約束
「なぁ」

「なんですか?」

「お前のこと、”また”好きになってもいい?」


真っ直ぐに真剣な瞳で言われ、また桐島の瞳に囚われる。


「答えねぇなら、同意とみなすけど」


言い返したいのに、なぜか言葉が出てこない。

そんなあたしの腕を引き、桐島はまたキスを落とす。

そのキスは次第に深くなり、息が乱れていく。

そしてチュッと名残惜しそうに、離れた。

桐島に優しく頭を撫でられ、愛おしそうに微笑まれる。


「他の男に、そんな顔見せんなよ」


・・・どんな顔よ。


「そんな顔されたら、帰したくなくなる」

「・・・帰ります」


ふと我を取り戻し、ゆっくりと桐島から離れる。


「また、明日」


フッと桐島は悪戯な笑みを見せ、あたしが離れると車は走り出した。

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