未来の約束
~浩太~


あの日を境に、美和からの連絡が途絶えた。

美和の様子からして、たぶん気づいていたのだろう。

そんな美和に、俺は何もしてやれなかった。

でも無力な俺に、何ができただろう。

答えのでない後悔を、俺はただ繰り返していた。

仕事終わり、気づけば美和が最後の検診に向かった病院へと足が進む。

ここに美和がいる確証なんてない。

だけど引き寄せられるように、足が向かう。

こんな俺を知ったら、美和はどう思うのだろう。

バカだと言って、笑ってくれるだろうか?

ただ、美和に会いたい。

でも毎日のように病院へやって来ても、俺には院内に足を踏み入れる勇気はなかった。

待ってて、言われた。

だから、待つ。

それは、俺の言い訳だ。

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