未来の約束
「今回も、よろしくお願いします」


頭を下げ、笑顔を浮かべる2人に、花音はもう文句すら出てこないようだ。


「余計な仕事を・・・」


2人が居なくなり、集金袋を見つめながら、花音は愚痴を零す。


「なんて言いながら、ちゃんと集計してる花音は偉いよ」

「美和も、早く手伝いなさいよ!!」

「まだ自分の仕事が終わってないから」


歓迎会より普段の仕事の方が重要なのは、花音も理解して居る。

ここの事務所では、花音かあたししか出来ない仕事が多い。

あたし達の他にも事務は居るが、年数も違えば、キャリアも違う。

なので正直居てもいなくても、こちらの仕事に支障がないのが事実だ。

言っちゃ悪いが、もう少し使える人材が欲しい。

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