未来の約束
「俺以外の男に、簡単には触られてんじゃねぇよ」


荒々しく人の頭を撫でる手が、無性に心地よかった。


「なぁ、このまま抜けねぇ?」

「・・・桐島さんの歓迎会ですよ」

「もう十分歓迎された」


いや、知らないし。


「会計担当なので、あたしはラストまで残ります」

「ふーん」


__グイッ__


いきなり腕を引かれたと思ったら、チュッと触れるだけのキスを落とされる。


「なぁ、終わったらウチ来いよ」


恥ずかしさや照れくささから、桐島から顔を背ける。


「返事は?」

「一緒には、行きませんから」

「わかった。なら、来るときは必ずタクシーで来いよ」


クスッと笑みを漏らすと、「先戻ってる」と言うと、桐島は中へと戻って行った。

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