世界No.1の総長と一輪の花
聞き間違いかと思った。
「え?今、何て…?」
だからもう1回聞き直したんだ。
「…花のお母さんが生きてる」
返ってくる言葉は同じたった。
「…2年前、あの夏祭りの後から花のお母さんがこっちに来てて…
理由は…夫に暴力を奮われるからだって……何年も続いてたけどそれに耐えられなくなって…こっちに逃げて来たらしい。
俺ん家に来た時は花のお母さんはボロボロだった…」
…薄々どこかで気づいていたんだ。
お母さんは生きているかもって…
死体だって見たわけでもなければ、お葬式だってやってない。
お母さんは何かの病気だって聞いたこともなかったんだ…
私は、ただ
自分が捨てられたって信じたくなかっただけ