世界No.1の総長と一輪の花
数日後、俺のマンションに花莉の母親と榊が来た。もちろん部屋の中には花莉もいる。
花莉と母親が向かい合うように座って、俺は花莉の隣、榊は花莉の母親の隣に座る。
「「「「………」」」」
花莉は下を向いて少し震えている。それも……緊張が伝わってくるほど。
しばらくたった時、一番最初に口を開いたのは花莉の母親だ。
「……謝って許されることじゃないけど……
花莉、本当にごめんなさい…………」
深々と頭を下げて、涙を流す。
「……違う……お母さんは悪くないの……私が…気づいてあげられなかったから……」
小さい体をふるわせて、涙を流す花莉。
「…ごめんね………花莉…っ…お母さん……弱くて……お母さんのせいで…花莉まで傷ついて…っ…痛かったよね……」
「……私には…助けてくれる人がいたから……詩優がいたから大丈夫」
「…でもお母さんは花莉を……」
「もう大丈夫だよ…私は」